新潟県糸魚川市でパソコンのサポートを行っている「早川スタイル」です。
今回は実際に糸魚川市内のお客様からご相談いただいた、Windows 11アップグレードによるトラブルの事例をご紹介します。
トラブルの概要
ある日、お客様からこんなご相談を受けました。
「Rufusを使ってWindows 11を入れたら、パソコンが起動しなくなったんです…」
詳細を伺うと、以下のような操作をされていたとのことです。
実際の操作内容
- 使用PC:Intel Core i7 第7世代(Windows 11 非対応)
- OS:Rufusでクリーンインストールした Windows 11
- セキュリティソフト:Norton 360(3台3年ライセンス)
操作の流れは以下の通りです。
- Rufusを使用し、Windows 11をインストール(自動的に
user
アカウントが作成) - 既存の本命アカウントにログイン → スタートメニュー等を手動再設定
- Norton 360を本命アカウントにて導入・設定
user
アカウントを削除- 再起動したところ、真っ暗な画面のまま操作不能 or BIOS画面ループ
原因は3つのトラップが重なったこと
【1】Rufusによる特殊なアカウント構成
RufusでWindows 11を導入した場合、初回作成アカウント(user
)がシステムのテンプレートになっていることがあります。
このアカウントを削除すると、他のアカウントのUIや設定に影響が出てしまうのです。
【2】Nortonがuser
アカウントのプロファイルを参照していた可能性
Nortonはユーザー単位で設定ファイルやログを保存しています。user
を削除すると、起動時に必要な参照先が見つからずクラッシュする可能性があります。
【3】第7世代CPUの非公式構成で安定性が低い
Windows 11の公式対応外PCでは、通常なら問題ない操作でも致命的エラーになるリスクがあります。
再現フロー図
⚠️ 糸魚川市実例:RufusでWindows11インストール後のトラブル発生構造図
1
RufusでWindows11をインストール
・Intel Core i7 第7世代(非対応CPU)
・USBメモリからクリーンインストール
・自動で「user」アカウントが作成される
・USBメモリからクリーンインストール
・自動で「user」アカウントが作成される
⬇️
2
本命アカウントでNorton設定
・既存の本命アカウントにログイン
・Norton 360(3台3年ライセンス)をインストール
・userアカウントのプロファイルを参照
・Norton 360(3台3年ライセンス)をインストール
・userアカウントのプロファイルを参照
⬇️
3
スタートメニュー等を手動再設定
・本命アカウントで各種設定
・UIや環境をカスタマイズ
・userアカウントは放置状態
・UIや環境をカスタマイズ
・userアカウントは放置状態
⬇️
4
「user」アカウントを削除
・不要と思いuserアカウントを削除
・ユーザープロファイルも削除
・システムテンプレートを破壊
・ユーザープロファイルも削除
・システムテンプレートを破壊
⬇️
🚨 実際に発生した問題(糸魚川市実例)
- 再起動後、真っ暗な画面のまま操作不能
- BIOS画面が無限ループ
- Norton 360の参照先エラー
- システムテンプレート破壊
- 第7世代CPU非公式構成での不安定化
- Windows起動プロセス全体がクラッシュ
今後のおすすめ構成
利用者タイプ | おすすめ構成 |
---|---|
安定重視 | Windows 10 + Norton 360(公式構成) |
軽快さ重視 | Windows 11(Rufus) + Defenderのみ |
長期目線 | Windows 10(2025年10月以降ESU適用) → Windows 12の要件を見て買い替え |
地元 糸魚川市でのパソコントラブルは「早川スタイル」にご相談ください
早川スタイルでは、糸魚川市を中心にパソコンの設定、修理、買い替え相談、ウイルス対策など幅広くサポートしています。
地域に密着した安心対応を心がけています。お気軽にご連絡ください。
まとめ
今回のように、RufusでのWindows 11導入とセキュリティソフト、アカウント操作が複雑に絡むと、突然起動できなくなるような深刻なトラブルに発展することがあります。
特に非公式な構成でのOSインストールを行う場合は、アカウントの削除やセキュリティソフトのタイミングに注意しましょう。

この記事が、糸魚川市や新潟県内で同様の悩みをお持ちの方の参考になれば幸いです。
