【緊急警告】「地方厚生局」詐欺電話が急増中!典型的だが巧妙な手口を実際の音声で解説

詐欺電話を受けて困惑している高齢者の女性とフードを被った詐欺師のイラスト。スマートフォンを持つ女性の上に警告マークが表示されている。 パソコンサポート・最適化サービス
詐欺電話の典型的なパターン:高齢者を狙った巧妙な手口にご注意ください

📢 先日の+881国際電話に続き、新たな詐欺が糸魚川市を狙っています

先日お伝えした「+881」から始まる国際電話詐欺への注意喚起に、多くの方からアクセスをいただきありがとうございました。

しかし…今度は「地方厚生局」を名乗る典型的だが非常に巧妙な詐欺電話が糸魚川市内で急増しており、早川スタイルにも複数のご相談をいただいています。

この手口は「よくあるパターン」ですが、だからこそ油断は禁物です。人の心理を巧妙についた、非常に危険な詐欺電話なのです。

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⚠️ 実際にかかってきた詐欺電話の音声を公開

今月に入り、私自身の固定電話にも実際にこの詐欺電話がかかってきました。地域の皆様の安全のため、その音声を公開いたします。

📞 実際の詐欺電話音声

⚠️ 音量にご注意ください ⚠️
🎧 ご家族で聞いて手口を確認してください

📝 音声内容(一字一句そのまま)

「地方厚生局です。保険証の使用に関して重要なお話があります。何度もご連絡を差し上げましたが、お返答がなかったので、こちらが最終のご連絡となります。オペレーターにおつなぎする方は1を押してください。」

🎯 この詐欺電話が「典型的だが巧妙」な理由

なぜ「典型的」なのか

詐欺電話の定番パターンを全て含んでいます:

  1. 公的機関を名乗る:「○○局です」
  2. 不安を煽る内容:「保険証の使用に関して重要なお話」
  3. 緊急性の演出:「最終のご連絡」
  4. 行動を促す:「1を押してください」

このパターンは何年も前から使われている、詐欺の王道手口です。

しかし「非常に巧妙」な理由

1. 心理的な圧迫が巧妙

  • 「何度もご連絡」→「無視し続けている罪悪感」を植え付け
  • 「最終のご連絡」→「今度こそ対応しなければ」という焦り
  • 「重要なお話」→「聞かないと大変なことになる」という不安

2. 保険証への不安を利用

  • 誰もが持っている身近なもの
  • 健康に関わる重要なもの
  • 「使用に関して」という曖昧な表現で想像力を掻き立てる

3. 権威性の悪用

  • 「地方厚生局」という公的機関らしい名前
  • 厚生労働省関連の響きで権威性をアピール
  • 一般の方には馴染みがないため、「よく分からないけど重要そう」

4. 簡単な操作で誘導

  • 「1を押すだけ」という手軽さ
  • 電話を切らずに済む安心感
  • しかし実際は詐欺師への直通電話→さらに巧妙な誘導へ

🔍 IT専門家による技術的分析

音声の技術的特徴

人工音声(TTS)の使用

  • 感情のない機械的な読み上げ
  • 自然な抑揚がない
  • 大量発信を可能にする自動化システム

海外からの発信の可能性

  • 「おつなぎする方(ほう)は」の不自然な日本語
  • ネイティブスピーカーではない発音
  • VoIPを使った国際電話

なぜこの組織名を選んだのか

詐欺師側の計算:

  1. 権威性がある:厚生労働省関連で重要そう
  2. 保険証と関連付けられる:健康保険は全員が関係
  3. 一般人は詳しくない:業務内容が不明で煙に巻ける

しかし実際の地方厚生局は:

  • 主に医療機関や企業への監督・指導が業務
  • 一般の方が直接やり取りすることはほとんどない
  • 個人の保険証の「使用」について連絡することはない
  • 重要な連絡は必ず書面で行う

⚠️ 絶対にやってはいけないこと

❌ 「1」を押すのは絶対NG!

1を押すとどうなるか:

  1. 詐欺師と直接通話になります
  2. 個人情報を巧妙に聞き出されます
  3. 「反応のある番号」として記録されます
  4. より巧妙な詐欺のターゲットになります
  5. 金銭被害に発展する可能性があります

🛡️ 正しい対処法(段階別)

STEP1:電話がかかってきた瞬間

  1. 落ち着いて聞く(焦らない)
  2. 「○○局です」で警戒モード(公的機関)
  3. 「1を押してください」が出たら即座に切る
  4. 絶対に何も押さない

STEP2:電話を切った後

  1. 着信番号をメモ(後で警察相談時に必要)
  2. 家族に即座に報告
  3. 着信拒否設定を行う

STEP3:確認作業(心配な場合)

本当に地方厚生局からの連絡か確認したい場合:

  • 関東信越厚生局新潟事務所:025-364-1847
  • 受付時間:8:30~17:15(土日祝・年末年始除く)
  • 「そちらから個人宅に電話連絡がありましたか?」と確認

一般的な公的機関の連絡方法:

  • 重要事項は必ず書面で届く
  • 電話の場合は担当者名を名乗る
  • 自動音声で重要事項を伝えることはない

STEP4:警察への相談

迷わず相談してください:

  • 警察相談専用電話:#9110
  • 緊急の場合:110番
  • 糸魚川警察署:025-552-0110

🔧 技術的な詐欺対策

IT専門店による防御設定

固定電話の対策

  • ナンバーディスプレイサービスの活用
  • 非通知・表示圏外からの着信拒否設定
  • 録音機能付き電話への買い替え検討

スマートフォンの対策

  • 迷惑電話ブロックアプリの導入
  • キャリアの迷惑電話対策サービス
  • 知らない番号は一旦無視する習慣

💡 見破るためのチェックポイント

電話内容での確認ポイント

組織名を聞いたことがあるか? → 知らない組織なら要警戒

その組織が個人に電話をするか? → 地方厚生局は一般個人に電話しません

日本語が自然か? → 今回のケースでは「おつなぎする方は」は不自然

緊急性を過度に煽っていないか? → 「最終通告」は詐欺の常套句

ボタン操作を求めてくるか? → 公的機関は自動音声で重要事項を伝えません

👨‍👩‍👧‍👦 家族で共有すべき対策

高齢者への伝え方

シンプルなルール:

  1. 「○○局です」と名乗る電話は一旦切る
  2. 「1を押してください」は絶対に押さない
  3. 心配なら家族に相談してから行動する
  4. 重要な連絡は書面で来る

家族間での情報共有

  • 定期的に最新の詐欺情報を共有
  • 「こんな電話がかかってきた」の報告習慣
  • 迷ったら相談する雰囲気作り

🏠 地域密着だからできる継続サポート

早川スタイルの取り組み

無料相談受付中 詐欺電話に関するご相談を無料で承っています。

地域情報の収集・共有 糸魚川市内での詐欺情報を集約し、速やかに地域の皆様にお伝えしています。

🎯 まとめ:「典型的」だからこそ油断禁物

今回の「地方厚生局」詐欺電話から学ぶべき重要なポイント:

この詐欺が危険な理由

  1. 典型的なパターンだが、だからこそ完成された手口
  2. 心理的な圧迫が非常に巧妙
  3. 身近な「保険証」への不安を悪用
  4. 「1を押すだけ」の手軽さで油断を誘う

絶対に忘れてはいけないこと

「○○局です」は即座に警戒
「1を押してください」は絶対NG
重要な連絡は書面で来る
迷ったら家族・警察に相談

「典型的」でも「危険」である理由

詐欺師たちは何年もかけて手口を洗練させています。「よくあるパターン」だからといって甘く見てはいけません。巧妙に計算された心理操作により、多くの方が被害に遭っているのが現実です。

「典型的なパターンだから大丈夫」ではありません。だからこそ油断せず一層気をつけていきましょう。

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