今回は実際にあった事例から、外付けHDDが突然認識しなくなり、大切なデータにアクセスできなくなった際の対処法をご紹介します。お客様の「大事な書類が開けない!」という緊急事態を、早川スタイルがどのように解決したのか、その過程と解決策を詳しく解説します。
お客様からの緊急のご連絡
「パソコンのデスクトップのエクセルファイルを開こうとしても、『ファイルがありません』というメッセージが出て開けないんです。大事な書類なので何とかしたいんですが…」
こんなお電話をいただいたのは、2025年4月4日のこと。早川エリアのお客様からの緊急のご依頼でした。重要なデータが突然開けなくなったという状況に、すぐに駆けつけることに。
問題の特定:外付けHDDにアクセスできない状態
お客様宅に到着後、まず状況を確認しました。デスクトップ上のエクセルファイルをクリックすると、以下のようなエラーメッセージが表示されていました。

調査の結果、このファイルは実はデスクトップ上のショートカットで、実体は外付けHDDに保存されていたことが判明。外付けHDDへのアクセスができなくなっていたのが根本原因でした。
原因の切り分けと診断
問題解決のために、以下の切り分け作業を行いました:
- 接続ケーブルの交換 → 変化なし
- 別のパソコンでの接続テスト → 同様に認識せず
- 外付けHDD本体の状態確認 → 電源は入るが、通常のディスク回転音が聞こえない
これらの結果から、外付けHDD自体の不具合と判断しました。対象の外付けHDDはバッファロー製HD-EB500U2(500GB)でした。
専門的な復旧作業
お客様宅での対応では限界があると判断し、HDDを事務所に持ち帰って詳細な検証を実施しました。
- 外付けHDDの筐体を分解
- 中の3.5インチHDD本体を直接パソコンに接続
- HDDは認識されるものの、「パラメーターが間違っています」というエラーが発生
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HDDがある程度認識されていることから、データ復旧のチャンスがあると判断。Windowsの「chkdsk」コマンドを実行し、ファイルシステムの検査と修復を行いました。

見事にデータ復旧に成功!
約3時間に及ぶチェックディスクの実行の結果、HDDが正常に認識されるようになり、お客様の大切なデータをすべて救出することができました!
なぜこのような症状が起こるのか?
今回のケースでは、外付けHDDのファイルシステムが何らかの理由で破損していました。外付けHDDのトラブルには主に以下のような原因が考えられます:
- ファイルシステムの破損
- 外付けHDD本体の電源部分の故障
- インターフェース部分の故障
- HDDそのものの物理的な故障
今回は幸いなことに、チェックディスクでファイルシステムを修復することで解決できました。
データ救出のポイント
外付けHDDから大切なデータを救出するためのポイントは以下の通りです:
- 焦らない – 誤った操作でデータが完全に失われる可能性があります
- 段階的な切り分け – ケーブル、PC、HDDのどこに問題があるかを特定する
- 専門的な知識と機材 – 状況によっては専門的な対応が必要
- チェックディスク(chkdsk)の活用 – ファイルシステムの問題を修復できることがある
データ消失を防ぐための対策
このようなトラブルを未然に防ぐために、以下の対策をおすすめします:
- 定期的なバックアップ – 重要なデータは複数の場所に保存
- HDDの適切な取り扱い – 衝撃を与えない、正しい電源操作
- 定期的なメンテナンス – エラーチェックやデフラグの実施
- 異常な動作や音に注意 – 早期発見で被害を最小限に
早川スタイルのデータ復旧サポート
「大切なデータが突然開けなくなった」「外付けHDDが認識しない」など、データのトラブルでお困りの際は、早川スタイルまでご相談ください。専門知識と経験を活かし、大切なデータの復旧をサポートいたします。
お問い合わせは 070-9181-9839 まで。年中無休・最短30分で駆けつけ、その場での解決を目指します。