電源を入れると、いつものWindowsの画面ではなく、見慣れないメニューが出てくる――。
糸魚川市のMさんから、そんなご相談をいただきました。これまで普通にWindows 11が立ち上がっていたのに、ある日からHPの「ブートメニュー」という画面が出るようになったそうです。
調べてみると、原因はWindowsではなく、なんとキーボードでした。
Windowsは壊れていませんでした
まずは、画面の様子を写真で送っていただきました。
画面に出ていたのは、起動する場所を選ぶ「ブートメニュー」。その一番上に「Windows Boot Manager」という項目があります。Mさんにこれを選んでいただくと、Windows 11はいつもどおり立ち上がりました。
ここで、ひとつ安心できたことがあります。Windowsそのものは壊れていない、ということです。
起動しないトラブルだと、つい「Windowsを入れ直さないと」と考えがちです。でも今回は、そこまでする必要はありません。別のところに原因がありそうだと考えて、パソコンをお預かりしました。

お預かりしたのは、HPの「ZBook 17 G5」。17インチの大きな画面に、第8世代のCore i7を積んだ、プロ向けのモバイルワークステーションです。

メーカーの診断で、反応しないキーが見つかった
HPのパソコンには、起動時にF2キーを押すと使える診断機能があります。Windowsとは関係なく、パソコン本体の部品を直接チェックできる便利な機能です。

ここでキーボードのテストをしたところ、F9・Delete・¥(バックスラッシュ)の3つのキーが反応しないことがわかりました。
じつはF9キーは、HPのパソコンで起動時に押すと、ブートメニューを呼び出すキーです。このキーの不調が、電源を入れるたびにメニューが出てしまう原因になっていた可能性が高いと考えています。
切り分けて、キーボードの故障と判断
まず、キーボードとパソコン本体をつなぐケーブルを、いったん外してつなぎ直してみました。すると、F9と¥キーは反応するように。でも、Deleteキーだけはどうしても反応しません。
そこで、パソコン本体のキーボードを取り外し、外付けのUSBキーボードをつないで試しました。こちらではDeleteキーがちゃんと反応します。

パソコン本体は正常で、キーボードそのものが故障している――そう判断して、キーボードを交換することにしました。
新品の互換キーボードに交換
交換用には、新品の互換キーボード(HPの純正品ではなく、同じ形に作られた別メーカー品)を選びました。
互換品を選ぶときは、形が合うかがいちばん大事です。日本語の配列、テンキー、キーボードの真ん中にある小さなスティック(ポインティングスティック)、ケーブルの位置、固定する場所まで、ひとつずつ見比べてから手配しました。

届いたキーボードを取り付けて、もう一度キーボードのテストへ。
あれだけ反応しなかったDeleteキーも、しっかり認識されました。テストの結果は「合格」です。

キーボードのバックライトも、きれいに光っています。

今回の費用:17,000円
総額:17,000円(消費税はいただいておりません)
この価格に含まれるもの:
- ブートメニューが出る症状の診断
- メーカー診断機能でのキーボードテスト・原因の切り分け
- 新品互換キーボード(部品代)
- キーボードの交換作業
- 交換後の動作確認

「起動しない」と思ったら、まず落ち着いて
電源を入れたときに見慣れない画面が出ると、どきっとしますよね。でも、今回のように、Windowsは無事で、原因が別のところにあることも少なくありません。
HPのパソコンでブートメニューが出てしまったときは、「Windows Boot Manager」を選ぶと、ひとまずWindowsが立ち上がることがあります。それでも毎回出てしまうようなら、キーボードなどの部品に原因があるかもしれません。
早川スタイルでは、すぐに入れ直しや買い替えをおすすめするのではなく、まず原因を確かめてから、いちばん無理のない直し方をご提案しています。
「パソコンの様子がおかしい」「キーが反応しない」――そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
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